境界性パーソナリティー障害でも母親になれる
私は20歳前後で境界性パーソナリティー障害と診断されています。
そんな私でもこの記事を書いている35歳現在、ほぼ寛解に近い状態になっていると思います。
通院、投薬は継続していますが自分で自分の感情と向き合い、
自力で問題を解決できるようになったと感じています。
以前は問題解決のために泣きついていたカウンセリングも、
今では結果報告、答え合わせ、といった振り返りの時間になっています。
子どもが欲しいと思った時、
境界性パーソナリティー障害が母親になるのは危険だとネットで言われているのをみて
ショックを受けつつ、納得もしました。
私にはできないと自分でも思っていました。
それでも子どもが欲しいと思ったのは、今の旦那となら育児できるのでは?と思えたからです。
そこから紆余曲折ありましたが、現在私は2児の母。
周りに助けられながら育児できています。
境界性パーソナリティー障害の人間が楽しく育児をできている話を
ネットであまり見かけないので、どなたかの希望になればと、綴っておきたいなと思いました。
境界性パーソナリティー障害とは
境界性パーソナリティー障害は、青年期までに発症することが多い精神疾患の一つで、英語ではBorderline Personality Disorder、略してBPDとも呼ばれます。 気分の不安定さや著しい衝動性などを特徴としていて、症状は多種多様ですが、代表的なのは次のようなものです。
https://heart-net.nhk.or.jp/heart/theme/5/5_8/
・見捨てられるのが不安で、必死にしがみつき相手を困らせる
・自殺企図や自傷行為を繰り返す
・めまぐるしく気分が変動する
・対人関係が両極端(理想化と過小評価)を揺れ動き、不安定
こうした症状は周囲の人にとって負担になりがちですが、多くの場合、本人も「感情のコントロールができなくて苦しい」「見捨てられるのが怖い」「自分には価値がない」といった思いを抱えて苦しんでいます。そのため、うつ病や不安障害、摂食障害、依存症など、他の疾患を発症してしまうことも少なくありません。
境界性パーソナリティー障害が発症する要因は、まだはっきりわかっていませんが、本人がもっている資質と生育環境の双方が影響していると考えられています。
「障害」とついているように「病気」とも違うと私は認識しています。
病気と気質の間のような感覚で捉えています。
昔は通院も投薬もなくなることを目標としていましたが、
今は私はそこを目標にしていません。
「寛解」という言葉が使われているように、
「完治」はしないもので、いつでも症状が再発しうるのだと思っています。
もう周りに迷惑をかけたくないし、自分自身も苦しい思いをしたくない。
だからこそ、病院とも生涯の付き合いかもしれないなと思っています。
私に現れた症状
私に現れた症状を、ここでは簡単に箇条書きにしておきます。
- リストカット
- 過食嘔吐
- 希死念慮
- 抑うつ状態
- 性依存
- オーバードーズ
- 離人感
- 悪夢
症状というとこんなところでしょうか。
今となっては
自分の気持ちがわからない
これが諸悪の根源だったな、と思います。
特に負の感情には蓋をしていて「寂しい」がわからず。
寂しいと上記の症状が爆発するけれど、自分では原因が寂しさだとわかっていない、という…
初診の時に先生に「寂しがり屋ですか?」と聞かれ「いいえ」と即答し首を捻られ
「あなたのような人は寂しがり屋だと思うんですけどね~…」
と先生が呟いていたのを思い出します。笑
あの時、先生には全てわかっていたんですねー。
何年も経って、先生にその時の話をし、
「私は寂しいという感情がわからなかっただけで寂しがり屋でした。」
と話したら「そうでしょ。」と言われました。笑
境界性パーソナリティー障害でありながら母親になるためにはまず適切な治療を
境界性パーソナリティー障害でも母親になれます。
そのことを伝えたくて、今後色々な記事も書いていこうと思います。
でも、母親になるためには、まず、適切な治療が絶対です。
苦しんでいる多くの方が、信頼できる医師とカウンセラーさんに出会えますようにと願うばかりです…!
治療の過程で感じたことなども綴っていけたらと思います。